【資格なしでも通用する?】心理カウンセラーと資格の繋がりを解説!

『カウンセラーって、資格がなくてもなれるの?』

『資格の種類が多すぎて、どれを選べばいいのか分からない!』

カウンセラーに興味を持つ方、目指そうと思った方なら、誰もが一度は悩む事ですね。

国家資格の公認心理師、民間資格の臨床心理士やメンタル心理カウンセラー、その他にもたくさんの資格があり、選択肢は数えきれないほどです。そんな時に「資格がなくても心理カウンセラーになれる!」と目にしたり耳にしたら、さらに迷ってしまいますよね。

そこで、今回は現役の心理カウンセラーが、「資格がなくても心理カウンセラーになれるのか」、また「資格を取るなら何を優先すべきなのか」を解説するので、ぜひ参考にしてみてください!


心理カウンセラーになるのには、絶対に資格が必要??

 

先に結論を述べますが、資格がなくても心理カウンセラーになることはできます!国家資格のある職業なのに、資格がなくても名乗れるのはなぜなのか。

 

無資格でも、心理カウンセラーになれるのに、なぜ時間とお金をかけて資格を取得していくのかについて、こちらの記事で解説していきます。


資格がなくても法律上、心理カウンセラーは名乗れる!

心理カウンセラーという職業は、国家資格によって規定されるものではありません。そのため、資格がなくても「心理カウンセラー」と名乗ることは可能です。では、国家資格である公認心理師を取得した後は「国家資格によって規定された職業になるのではないか」という疑問を持たれる方もいるでしょう。国家資格である公認心理師は、名称独占資格なので、無資格で「心理師」と名乗ることは違法になってしまいます。しかし、心理カウンセラーは名称独占資格ではないので、無資格で職業として活動することができるんです。


無資格のカウンセラーは不利になりやすい!?

なぜ無資格でも心理カウンセラーになれるのに、心理カウンセラーのほとんどが有資格者なのかについて私の考えも含めつつ解説していきます。資格を取得する理由の大半は後述の2つです。

求人の多くで資格が必須条件になっている

まず1つ目の理由は、就職における不利さです。どの求人サイトでも、心理カウンセラーの求人には、「公認心理師」や「臨床心理士」が必須要件となっているケースが大半です。前述の資格が不要であっても、他の民間資格を募集の最低要件とする企業も少なくありません。そのため、無資格では応募できる求人が限定的になり、就職先の選択肢が大幅に狭まってしまうのです。

企業と相談者からの信頼感と安心感が低い

2つ目の理由は、信頼感と相談者に与える安心感の低さです。心理カウンセラーは、企業や相談者から「資格の有無」で評価されやすい職業であり、信頼感と安心感が大きく変わります。心理カウンセラーは、プロフィールに取得資格を掲載する機会が多く、企業も相談者もプロフィールを見てから、お仕事につながるケースが多いです。無資格でも、経歴を載せることでお仕事につなげることができるケースもありますが、有名な資格や専門性の高い資格を持っている心理カウンセラーに依頼をしたいという方が多いのも事実です。なので、心理カウンセラーの多くは、資格を取得し信頼と安心を第三者に感じてもらえるように励んでいます。

心理カウンセラーの国家資格と民間資格の違い

心理職において、国家資格である公認心理師と民間資格は、いずれも業務独占資格が存在しておらず、職務の内容に明確な違いがありません。しかし、全く同じというわけではなく、職務の内容以外で発生している違いを解説していきます。

唯一の国家資格【公認心理士】

2017年に心理職初で唯一の国家資格として、新しく作られた資格が「公認心理師」です。公認心理師の資格を取得する代表的なルートは2つあります。いずれも大学で所定の科目を修了した上で進む必要があります。

  • 大学院ルート  : 大学院で所定の科目を修了する
  • 実務経験ルート : 指定された施設で2年以上の実務経験 を積む

参照サイト:公認心理師のなり方

非常に汎用性の高い資格で、医療・教育・企業まで幅広い領域で活躍することができます。また、心の健康に関する教育や、情報提供などにもかかわることもあり、メンタルケア以外で貢献することも可能になります。

さらに「唯一の国家資格」であることから、企業や相談者様からの信頼度も高く、第一印象で有利になりやすいです。

大学院必須な民間資格【臨床心理士】

心理専門職の中で特に知名度が高いのが「臨床心理士」です。民間資格ですが、取得の条件がかなり高く、大学を卒業後、心理学の該当科目を大学院にて修了し、日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格する必要があります。

臨床心理士は、相談者の視点に立ってカウンセリングを行ったり支援に特化した資格になっているため、心療内科やスクールカウンセラーなど、専門性の高い臨床現場で活躍することが多いです。


現代社会でカウンセラーが求められる分野

心理カウンセラーが活躍する職場は、医療・産業・教育といった幅広い分野に広がっています。分野によって、業務内容も変化するためカウンセラーに求められるスキルもそれぞれ異なります。「どんな職場で働きたいか」を考える上で、非常に重要なポイントです!

医療分野

心理カウンセラーの活躍の場として、みなさんのイメージの中にあるのは医療分野だと思います。病院やクリニックなどで、患者さんの心理的なサポートを行ったり、医師や看護師と連携して回復を支援することが主な業務です。心理資格を持つことで、医療チームの一員として信頼を得やすくなります!

産業分野

企業で働く従業員のメンタルケア、キャリア支援を行って人間関係の改善などを行います。ストレスチェック制度の普及により、企業は専門家を求めるニーズが高まっているため、心理資格を持っていると採用につながりやすいです!企業の中だけでなく、外部の相談窓口として就労する場合もあります。

教育分野

学校斧不登校・いじめ・進路相談などに対応するスクールカウンセラーや、教職員をサポートする役割があります。教職員のサポートでは、心理的な視点から情報技術を活用した教育方法の研究や創出などを行います。教育現場では国家資格の「公認心理師」が強く求められる傾向にあるので、スクールカウンセラーや教育分野に携わりたい方は取得すべきでしょう。


資格は専門職以外でも活かすことができる!!

心理カウンセラーの資格は、直接心理カウンセラーとして働く場合だけでなく、日常の対人関係や他職種のキャリアにも役立つのが大きな特徴です!

  • 職場での上司・部下との信頼関係づくり
  • 家庭での円滑なコミュニケーション
  • 友人や周囲の相談に寄り添う力

人と関わらない仕事はほぼありません。心理資格はたとえ心理職に就かなくても取って損をすることはない資格と言えます。

転職で心理職を目指す方にも、資格は「心理学を学んだ証明」になるため、未経験から心理職を目指す上での大きな武器になります!


まとめ 無資格でも心理カウンセラーを名乗れるが、資格を取得した方が仕事の幅が広がる!!

無資格でも心理カウンセラーを名乗ることはできますが、実際に就職して活動するなら資格はほぼ必須です。

「公認心理師」か「臨床心理士」のいずれかの取得を推奨しますが、どちらも難易度としては非常に高いため、まずは通信講座などで、メンタルケアカウンセラーのような民間資格の取得をするのもおすすめです。さらに、自分の活躍した分野の専門資格を狙いにいくのも、非常に効果的で良い選択だと思います。

心理カウンセラーに興味があり、資格の取得を悩んでいる今は実は学び始めるチャンスにもなります!自分に合った資格を取得して、キャリアを築いて行きましょう!

 

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